高配当株とは?魅力とリスクを初心者向けにわかりやすく解説

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「高配当株」という言葉を聞いて、「持っているだけでお金がもらえるなら始めてみたい」と思いますよね。

ただ、利回りの数字だけを見て選ぶと、値下がりや減配で結果的にマイナスになることもあります。

この記事では、高配当株の仕組みと注目される理由、初心者が気をつけたいリスク、銘柄選びのチェックポイントを順に説明します。

目次

高配当株とは?配当利回りの仕組み

株式を持っていると、企業の利益の一部が「配当金」として株主に支払われることがあります。

年に1〜2回、持っている株数に応じて配当を現金で受け取れます。

この配当金の額が、株価に対して高い割合を占める銘柄を「高配当株」と呼びます。

では「高い」とはどれくらいか。

ここで使われるのが配当利回りで、「株を買った金額に対して、1年でどれくらい配当がもらえるか」を表す数字です。

たとえば、1,000円の株を買って年間40円の配当がもらえるなら、配当利回りは4%です。

一般的には、配当利回りが3%以上の銘柄が高配当株と呼ばれることが多いです。

銀行の普通預金と比べると、3%の利回りはかなりの差ですよね

配当金には20.315%の税金がかかります

利回り4%の銘柄でも、税金が引かれたあとに手元へ残るのは3.2%ほどです。

利回りの数字は「税引き前」だと覚えておきましょう。

出典: 国税庁 No.1330 配当金を受け取ったとき(配当所得)

配当金は企業が利益状況に応じて決めるもので、業績が悪くなれば減額や停止もあり得ます。

「利回りが高い=安定して儲かる」わけではないので、利回りの数字だけで判断するのは危険です。

配当や利回りの前に、株式そのものの仕組みや口座の作り方から知りたい方は、投資の基礎をまとめた記事から読んでみてください。

高配当株が注目される3つの理由

高配当株が多くの投資家に注目されている理由は、大きく分けて3つあります。

  • 持っているだけで定期的に収入が入る
  • 株価の値動きに振り回されにくい
  • 長期の資産形成と相性がよい

持っているだけで定期的に収入が入る

高配当株は、買ったあとは何もしなくても配当金が入ってきます

売った時の値上がり益を狙う必要がないので、買うタイミング・売るタイミングを見極めなくて済みます。

日常的に株価をチェックする時間がない方にも向いています。

「買ったら持っておくだけ」というシンプルさが人気の理由です

株価の値動きに振り回されにくい

株式投資というと、株価が上がったタイミングで売って利益を得るイメージが強いかもしれません。

一方、高配当株投資の主な目的は、持っている間に受け取る配当金です。

株価が多少下がっても、配当が支払われていれば配当金は変わらず入ってきます。

値動きに一喜一憂しにくいので、下落のニュースを見ても売るかどうか迷わずに済みます。

長期の資産形成と相性がよい

受け取った配当金をさらに株の購入に回すと、「配当金が配当金を生む」形で資産が少しずつ膨らんでいきます。

たとえば年間4万円の配当を毎年再投資すれば、翌年の配当がわずかに増え、その増えた分もまた再投資に回せます。

短期間で大きく稼ぐ方法ではありませんが、時間をかけてコツコツ資産を増やしたい方に向いています。

初心者が見落としやすい高配当株のリスク

利回りの数字は、企業の調子が悪いときほど高く出ることがあります。

ここでは、初心者が特に見落としやすいリスクを3つ取り上げます。

利回りが高い理由が「株価の急落」というケース

配当利回りは「配当金 ÷ 株価」で計算されるため、株価が大きく下がると、配当金が変わらなくても利回りの数字は上がります

たとえば、年間配当40円の株が1,000円から500円に下がると、利回りは4%から8%に跳ね上がります。

一見お得に見えますが、株価が下がっている理由が業績悪化なら、この先さらに値下がりしたり、配当自体が減らされたりする可能性があります。

利回りが高い=お得とは限らないので、まずは利回りが高くなった理由を確かめましょう。

業績悪化による減配・無配

配当金は企業の利益から支払われるため、業績が悪化すれば配当を減らす「減配」や、配当をゼロにする「無配」が起こり得ます。

過去に高い配当を出していた企業でも、将来も同じ額が保証されているわけではありません。

減配と無配の違い
  • 減配
    • 配当金の額を前回より引き下げること
  • 無配
    • 配当金の支払いを見送ること(ゼロになる)

「今の利回り」は過去の配当実績から計算した数字です。

来年も同じ額が出るとは限りません。

配当を上回る値下がり

年間4%の配当を受け取っていても、株価が10%下がれば差し引きで損失です。

配当金はあくまで持っている間の収入であり、売却時の株価次第ではトータルでマイナスになることもあります。

「配当をもらっているから大丈夫」と安心しすぎず、株価がどう動いているかも時々は見ておくのが安全です。

配当と株価、両方を見るクセをつけておくと安心です

減配や値下がりへの備えは、高配当株に限らず投資全体に共通します。

どこまでの損失なら受け入れられるか、どう分散するかといった具体的な決め方は、リスク管理の記事でまとめています。

高配当株を選ぶときに確認したい5つのポイント

高配当株のリスクを踏まえたうえで、銘柄を選ぶ際に確認しておきたいポイントを5つ紹介します。

確認することどこで見るか危険サイン
株価の推移証券会社の株価チャート1〜3年ずっと右肩下がり
利益のうち配当に回す割合証券会社サイト・企業のIR情報70〜80%以上
過去の配当実績企業のIR情報(配当金の推移)年によって大きく上下している
業績の安定性決算資料の売上・利益の推移売上・利益のブレが大きい
業種のバランス自分が持っている銘柄の一覧銀行・商社など同じ業種ばかり
  • IR情報とは、企業が投資家向けに公開している決算資料や配当の実績データのことです。
  • 利益のうち配当に回す割合は、ちょうどよい割合が業種によって違います。数字だけで切り捨てず、同じ業種の他社と比べてみましょう。

配当利回りだけでなく株価の推移も見る

前の章で触れたように、株価が急落した結果として利回りが高くなっているケースがあります。

直近1〜3年の株価チャートを確認し、右肩下がりが続いていないかをチェックしておくと安心です。

配当金が利益に対して無理のない水準か確認する

企業が稼いだ利益のうち、どれくらいを配当に回しているかを見ます。

証券会社のサイトでは「配当性向」という名前で数字が出ています。

この割合が高すぎる(目安として70〜80%以上)企業は、利益のほとんどを配当に使っている状態です。

業績が少し悪化しただけで減配につながりやすいため、利益の大半を配当に回している銘柄は要注意です。

100%を超えていたら、その年の利益より多く配当を出している状態です

過去の配当実績が安定しているか調べる

過去5〜10年の配当金の推移を見て、安定して支払われているか、増配(配当を増やすこと)の傾向があるかを確認しましょう。

配当金が年によって大きく上下している銘柄は、来年も上下する前提で見ておいたほうが安全です。

業績が安定している企業を選ぶ

配当を出せるかどうかは、その企業がきちんと利益を出せているかで決まります。

売上や利益が年ごとに大きくブレる企業よりも、景気に左右されにくい事業を持つ企業の方が、配当を安定して出し続けられます。

1つの業種に偏らないようにする

高配当株は銀行・保険・商社・通信など、特定の業種に集中しがちです。

同じ業種の株ばかり持っていると、その業界全体が不調になったときに配当も株価も同時に下がるリスクがあります。

複数の業種に分けて持つことで、リスクを分散できます。

まとめ:利回りの数字だけで判断しないことが大切

高配当株は、株を持っているだけで年に1〜2回、配当金が入ってきます。

ただし、利回りの数字だけを見て銘柄を選ぶと、株価の急落や減配といったリスクを見落としてしまうことがあります。

利回りの数字だけでなく、株価の推移・配当性向・過去の配当実績・業績の安定性・業種のバランスの5つをあわせて見て判断しましょう。

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