株式投資と投資信託はどっちがいい?違いと選び方を初心者向けに解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

「株式投資と投資信託、どっちがいいんだろう?」

投資を始めようと調べると、まずここで手が止まります。

どちらもお金を増やすための手段です。

ただし仕組みも手間もリスクの大きさも違います。

この記事では両者の違いを5つのポイントで比較します。

そのうえでメリット・デメリットを整理しました。

目次

株式投資と投資信託の違い

株式投資と投資信託は、どちらも「お金を投資して増やす」という点では同じです。

ただし、お金の預け方や運用のされ方がまったく違います

株式投資投資信託
投資対象個別企業の株複数の株式・債券などの詰め合わせ
銘柄選び自分で行う運用会社が行う
売買タイミングリアルタイムで取引可能1日1回の基準価額で取引
  • 基準価額とは、投資信託の値段のことです。1日1回だけ決まります

ひと言でまとめると「自分で選ぶか、プロに任せるか」が代表的な違いです。

株式投資は、トヨタやソニーといった個別の企業を自分で選び、その会社の株を直接売買します。

値上がりしたタイミングで売れば利益になりますし、持っているだけで配当金や株主優待がもらえることもあります。

そのかわり、どの企業を買うかは自分で調べて判断しなくてはなりません。

投資信託は、多くの投資家から集めたお金を1つにまとめた商品です。

運用の専門家(ファンドマネージャー)が銘柄を選んで運用します。

1つの商品を買うだけで、国内外の株式や債券に自動的に分散投資されます。

銘柄選びを自分でしなくてよいので、どの企業が伸びるかを調べる時間は要りません。

そもそも投資の全体像から知りたい方は、基礎知識をまとめた記事もあります。

どちらが良い・悪いではなく、向き・不向きの問題です。このあと具体的に比較していきます。

5つの比較ポイントで違いを整理

比較の軸は5つあります。

比較ポイント株式投資投資信託
最低投資金額数万円〜(単元株100株単位が基本)100円〜(ネット証券の積立)
手間銘柄分析・売買タイミングを自分で判断商品を選べばあとは運用会社にお任せ
コスト売買手数料(ネット証券は無料化が進行中)信託報酬(持っている間ずっとかかる年0.05〜2%程度)
リスク・リターン大きい(1社の業績に左右される)比較的小さい(分散効果)
分散投資自分で複数銘柄を買う必要あり1商品で自動的に分散される

最低投資金額

株式投資は100株単位(単元株)での購入が基本です。

1銘柄で数万円〜数十万円の資金が必要になります。

投資信託はネット証券なら100円から積立購入できるところもあります。

最近は1株から買える「単元未満株」サービスも増えていますが、基本は100株単位です。

手間(銘柄選び・売買)

株式投資は自分で企業を調べて売買を判断します。

決算や業績を読む知識が要りますし、調べる時間もかかります。

投資信託は、最初に商品を選んで積立設定をすれば、日々の運用はプロに任せられます。

コスト(手数料)

株式投資の売買手数料は、主要ネット証券で無料化が進んでいます(2026年7月時点)。

ただし、無料になる条件は証券会社ごとに決まっています。

SBI証券はインターネットコースと電子交付(取引の書類を郵送ではなく画面で受け取る設定)、楽天証券は「ゼロコース」の選択が条件です。

投資信託は買うときの手数料が無料の商品が多くあります。

一方で信託報酬という運用管理費用が持っている間ずっとかかります。

年0.05%程度の商品から、年2%近い商品まで幅があります。

同じ投資信託でも、コストには40倍近い開きがあります。

安いのは市場全体に連動するタイプ、高いのは運用者が銘柄を厳選するタイプです。

コストの比較について

株式の売買手数料や投資信託の信託報酬は証券会社・商品によって異なります。

実際に購入する前に、利用予定の証券会社で手数料体系を確認しておくのがおすすめです。

口座を開く証券会社が国の登録を受けているかは、金融庁の免許・許可・登録等を受けている事業者一覧で確認できます。

リスク・リターンの幅

株式投資は1社の株を持つため、その企業の業績や不祥事で大きく値動きすることがあります。

投資信託は複数の銘柄に分散されているため、100社に均等に投資する商品なら、1社の株価が半分になっても全体では0.5%の下落にとどまります。

そのかわり、同じ商品で1社の株価が2倍になっても、全体の値上がりは1%です。

分散投資のしやすさ

株式投資で分散しようとすると、複数の銘柄を自分で買い揃える必要があり、資金も手間もかかります。

投資信託なら、1本買うだけで数十〜数千の銘柄に自動的に分散されます。

株式投資のメリット・デメリット

違いはわかっても「結局どっちがいいの?」と感じるかもしれません。

判断材料として、メリット・デメリットを整理しました。

  • 値上がり益(キャピタルゲイン)を狙える
    • 企業の成長に伴って株価が上がれば、買値との差額が利益になります
  • 配当金を受け取れる
    • 利益の一部を株主に還元する企業なら、持っているだけで定期的に配当金がもらえます
  • 株主優待がもらえることも
    • 企業によっては自社商品や割引券などの優待を用意しています
  • 自分で投資先を選べる
    • 「この企業を応援したい」「この業界が伸びそう」など、自分の判断で投資先を決められます
  • まとまった資金が必要になりやすい
    • 単元株(100株)単位の購入が基本のため、1銘柄で数万〜数十万円かかることが多いです
  • 銘柄選びに知識と時間がかかる
    • 企業の業績や財務状況を自分で調べる必要があり、決算書の読み方から覚えることになります
  • 価格変動が大きい
    • 1社に集中投資すると、業績悪化や不祥事で大きく値下がりするリスクがあります

「自分で選んで投資したい」という方には向いていますが、そのぶん手間と知識が求められます。

投資信託のメリット・デメリット

続いて、投資信託のメリット・デメリットです。

  • 少額から始められる
    • ネット証券なら100円から積立購入が可能。まとまった資金がなくても投資をスタートできます
  • プロに運用を任せられる
    • ファンドマネージャーが銘柄の選定・売買を行うため、自分で分析する手間がかかりません
  • 自動的に分散投資できる
    • 1つの商品が複数の銘柄に投資しているため、1社が倒産しても資産全体はわずかしか減りません
  • 買うときの手数料が無料の商品が多い
    • ネット証券で扱う商品の多くは、購入時に手数料がかかりません
  • 持っている間ずっとコストがかかる
    • 信託報酬(年0.05〜2%程度)が運用資産から差し引かれ続けます。長く持つほど影響が大きくなります
  • 自分で銘柄を選べない
    • 運用方針は商品ごとに決まっており、「この企業だけに投資したい」という細かい調整はできません
  • 元本保証はない
    • プロが運用しても損失が出る可能性はあります。「プロに任せれば安心」とは限りません

「忙しいけど投資は始めたい」という方には、投資信託が向いています。

どの商品を選ぶかで迷ったときは、チェック項目を1つずつ解説した記事があります。

どっちが向いている?タイプ別チェック

どちらがいいかは、その人の生活スタイルや投資に使える時間・資金によって変わります。

タイプ別おすすめ
  • 忙しくて少額から始めたい方 → 投資信託がおすすめ。100円から積立でき、日々の運用はプロに任せられます
  • 企業分析や銘柄選びを楽しみたい方 → 株式投資が向いています。応援したい企業に直接投資できます
  • 迷っている方 → 両方を組み合わせて持つこともできます。投資信託で土台を作り、興味のある企業の株を少しずつ買い足す形です

選ぶときに考えたいのは、次の4つです。

  • 投資に使える時間
    • 毎日チェックできるか、月に1回程度か
  • 用意できる資金
    • 数万円以上か、数百円〜数千円からか
  • 投資の知識
    • 企業分析や決算書をある程度読めるか、これから学ぶ段階か
  • 投資の目的
    • 短期で利益を狙いたいか、長期でじっくり増やしたいか

どちらか一方に決める必要はありません。組み合わせて使っている人も多いです。

まとめ:違いを知ったうえで自分に合う方法を選ぼう

この記事では、株式投資と投資信託の違いを比較してきました。

最後に、ポイントを振り返ります。

  • 株式投資は自分で企業を選んで売買する方法。リターンが大きくなりやすい反面、知識・時間・資金が求められる
  • 投資信託はプロに運用を任せる方法。少額から始められて手間が少ないが、信託報酬が持っている間ずっとかかる
  • どちらが優れているという話ではなく、決め手は自分の状況
  • 迷ったら両方を持つという選び方もある

どちらを選ぶにしても、最初の一歩は「少額で試してみること」です。

株も投資信託も、あとから比率を変えたり片方をやめたりもできます。

目次